天にそびえる五つの塔
イタリア北東部に広がる壮麗な山岳地帯、ドロミーティ山塊。総面積は約 1,400km² に及び、標高 3,000m を超える山が 18 座も連なっています。ドロマイト(苦灰石)からなるグレーの岩肌が特徴で、朝夕には山々がピンク色に染まる幻想的な光景が広がります…
そして画像は、ドロミーティ山塊の一角にそびえ立つ岩峰群、チンクェトッリです。チンクェトッリはイタリア語で「 5 つの塔」という意味で、その名の通り、5 つの岩塔が並ぶ独特の景観で知られています。また、この地域は第一次世界大戦中、イタリア王国とオーストリア=ハンガリー帝国の戦場となり、現在でも岩山には塹壕や銃眼など戦争の痕跡が残されています。